企業型DCの導入にあたって、商品の分類・位置づけの提案により、目的にあったDC商品を選定(田村駒株式会社様)
「企業型DCの導入にあたって、
商品選定の基本的な考え方から 商品の分類・位置づけ等を提案いただき、
目的にあったDC商品に絞り込めました。」
田村駒株式会社 執行役員 総務部長 井上典男 氏(右)
田村駒株式会社 総務部 人事課 課長 向井崇 氏(左)
アパレル事業から、ライフスタイル事業まで、幅広いものづくりで培ったノウハウをもとに、新たな可能性へチャレンジし続ける田村駒株式会社。(以下、田村駒) 同社において利用された、IIC パートナーズの「企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)運用商品選定コンサルティングサービス」について、コンサルティング導入のねらいやその効果などを同社総務部 人事課 課長 向井崇 氏に伺いました。
企業情報 | 田村駒株式会社 http://www.tamurakoma.co.jp/ |
本社所在地 | 大阪市中央区安土町3-3-9 |
設立 | 1918年4月30日 |
田村駒の概要
田村駒について教えてください。
当社は繊維商社として2014年に創業120年を迎えました。
創業時より「意匠の田村駒」と呼ばれたすぐれたデザイン企画力を今に継承し、機能的な生産・物流体制とお客様のニーズに適応したソフト・素材提案力で、オリジナルの付加価値を創造・提供してきました。現在は、海外から6~7割ほどを輸入して国内のアパレルに販売するのがメインストリームです。
当社は海外生産体制づくりにも力を入れおり、海外主力縫製工場に技術指導員を派遣し、またお客様の工場認定基準にも対応しながら、より安定した商品を提供できる環境づくりに努めています。将来に向けて、海外に強い人材を育成すべく、中国・アセアンへ海外研修生も派遣しています。
アパレル事業では、老若男女幅広いターゲットとカジュアルからフォーマルまでの幅広いテイストに応じた素材、デザインなどを企画提案しています。また、ライフスタイル事業として当社の伝統を誇る寝装・寝具類分野では日々トレンドを追及し、家電部品などの生活資材関連やブランドビジネスまで取り扱っています。
すべての取引先様から次代を共に切り拓いていく際の選ばれるパートナーとして、繊維ビジネスをリードしていきたいと考え、繊維のものづくりで培ったノウハウをもとに新たな可能性へチャレンジしています。
最近のトピックスなどはありますか。
昨年、コーポレートマークを新しくしました。
これまでは○にXを重ねたマークだったのですが、田村駒ブランドを日本は基より世界中により深く識別化させるために、TAMURAKOMAをベースとした新しいマークとしました。
検討要因と採用理由
総合基金の解散を機に、企業型DCの導入を検討
企業型DCを検討するきっかけを教えてください。
当社が加入する総合基金が解散することとなって、基金がなくなるのをきっかけに、従業員の為にいわゆる年金の3階建部分の代替え制度として企業型DCを導入しようという経営判断になりました。
ずっと解散の話は出ていたので受け皿の準備はしていたのですが、去年正式に2017年9月に基金が解散することが決定して本格的に動いた形ですね。
IICPの企業型DC商品選定サービスを利用するようになった経緯を教えてください。
IICPとは10年以上のお付き合いをさせていただいており、以前に基金の財政状況の解説なども経営陣の前で説明していただきました。今回企業型DCを導入するにあたって、 運営管理機関(以下、運管)から受けた運用商品がこのままで良いのか疑問もあってIICPにご相談しました。
今回のサービスを利用する際に事前に準備したことはありましたか。
特にこれといって準備するものはありませんでした。
運管から提示された関連資料の整理くらいでしょうか?あとは普段から常にご相談させていただいているので、特に準備したことはないですね。
中立的な提案と日頃のサポートで依頼
IICPのサービスを採用された理由を教えてください。
「柔軟で迅速なサポート力」
「信頼できる担当者」
「社内対応・説明」
これらが選ぶポイントとなりました。
当社はIICPに毎年、退職給付債務計算をお願いしているので、以前から何かあるとIICPにお話を聞いていました。
今回は運管から昨年の10月くらいに話が来て、11月・12月あたりにIICPにご提案いただきました。
今回企業型DCの商品を選定するにあたって、商品が多くて分かりづらかったのと、具体的にどの商品が良いとかなかなか判断できないのもあって、事前に上席に相談して意図も話していました。そこで、第三者の形として意見をもらうのは良いのではないかという事でIICPにお願いしました。
IICP以外にもご相談されたところはありますか。
無いです。今までもその都度IICPに質問していた流れでお願いしていますので、それはないですね。
IICPにお願して良かった点は特にどんなところですか。
運管から頂いた分厚い資料も一応見て説明は聞いたのですが、なかなか理解するのは難しかったんです。その辺をIICPがサポートしてくれたという感じですね。
運管から一般的だと紹介された運用商品が20以上あって、こんなに設けるものなのかとIICPに相談してみたところ、多すぎるということで運管に直接指摘することも出来ました。
やはり客観的に第三者の目で見て頂ける所に料金をお支払いして、頂いた提案を基にして運管に話したら、しっかり話が通りましたのですごくよかったと思っています。
運管に対して、我々だけで具体的にこうしてほしいと言うのは難しいところなのですが、第三者のIICPから提案頂いたのでこうですよと言うと話が通ったこともありました。
社内で解決するのが難しいことも信頼できて中立的な立場で発言してくれる第三者としてIICPがいることはとても良い点だと思っています。
サービス評価とIICPへのリクエスト
今後の展望と引き続き変わらぬサポートに期待
サービスについての評価をお聞かせください。
運用の詳細ではなく基本的な考え方をシンプルに整理していただけたので、20以上あった商品からも、当社の従業員にあった商品を選ぶことができたと思っています。
IICPの提案として、商品選定の基本的な考え方から商品の分類・位置づけ、定期預金や保険・投資信託の特徴と留意点をご説明いただいて、商品のラインナップ案を立てて頂きました。
その結果、商品の区別ができ目的にあったDC商品に絞り込めました。
最後にIICPに対するリクエスト、期待などがありましたらお願いします。
なかなかこちらが勉強不足というか知らないことも多いので、その辺は疑問が出た都度質問させていただいています。今回のように制度が変わった時にもご相談させて頂いて、ニーズに合ったご提案をしていただけるのでとても助かっていますので、今後も何かあれば都度ご相談していきたいと思っています。
まずはこの企業型DCをスタートして、やっていきながら従業員への投資教育や説明会などもしていければと思っているのと、初めてDCを扱うので若干不安要素はありますかね…何かあればその辺りのアドバイスをIICPには期待して、今後も引き続きサポートしていただければと思います。
※取材日時 2017年5月
※記載内容は、取材時点の情報に基づくものです。