M&A、企業再編に伴う退職金・年金の統合プロセスIntegration
退職金制度の統合・分離は、合併や分割という企業再編時に必要であり、大きな課題となります。退職金は入社から退職までの全勤務期間に対する報酬であり、金額の算定方法も様々であるため、現時点の金額だけでなく将来の退職時点において期待される金額も考慮したうえで制度移行を進める必要があります。また、退職給付制度の構成も各社各様であり、法令上の制約や財務インパクトを把握したうえで、再編後の経営方針・人事ポリシーを支える新たな退職金制度を構築することが求められます。
退職金・年金の統合プロセスの全体像
退職金・年金の統合における主要論点
退職金・年金の統合・分離を行う際に考慮すべきコンセプトや給付水準、退職金の算定方法、退職給付制度の構成、移行措置、財務インパクトといった主論論点を整理していきます。
外部積立制度についての個別論点
退職金・年金の統合・分離にあたり、過去勤務分(過去の積立分)について外部積立制度間の移行を行う場合には、法令等による制約や取りうる選択肢を把握したうえで、最適な対応を考えていくことになります。移行元の制度ごとに論点を整理していきます。