イグジットマネジメントとはabout
イグジットマネジメントとは、人材マネジメントの最後に位置するものであり、「雇用とキャリアの出口戦略」とも言い換えられます。人的資源を最大限に活用しつつ組織の新陳代謝を図っていくためには、新たな人材の採用・登用とともに、長年組織に貢献してきた人材が第一線を退いたあとの出口を描いておくことが求められます。
それは、現役時代に培った経験を生かして組織の中で新たな役割を担うことだったり、一担当者として能力を発揮できる限り組織に貢献し続けることだったり、あるいは組織内での役割を終えて転進することだったりと、企業や個人によって様々な道が考えられます。
イグジットマネジメントの重要性
「雇用とキャリアの出口戦略」であるイグジットマネジメントは、少子高齢化と長寿化が進展する令和の時代において必要不可欠になっていくものと考えられます。それは、「定年」の意味するところが時代とともに変わってきたからです。
イグジットマネジメントの方向性
イグジットマネジメントにおける「出口」とは直接的には退職を意味するものですが、重要なのは出口に向かう過程を含めて考えることです。大きな方向性としては「生涯現役型」「進路選択型」「転進支援型」の3つが考えられます。
イグジットマネジメントと退職金の関係
退職金や退職年金は文字通り退職時、あるいは退職後に支払われる報酬であり、イグジットマネジメントと密接な関係にあります。退職金制度を見ればその会社の出口戦略が分かるといっても過言ではありません。
出口から逆算して考える
中長期の雇用を前提に考えたとき、社員の採用から退職までのサイクルは次の5つのフェーズに分けることができます。