人事の出口を学ぶLearn
人事を戦略的な側面から考えると、採用は「入口」、退職が「出口」になります。
企業の発展に貢献された退職者にとっても、企業にとってもWin-Winな形を準備する―それが人事の出口戦略です。
退職金とは
退職金とは、退職した従業員や退任した役員等に支払われる金銭のことで、「退職手当」、「退職慰労金」、「退職年金」など、さまざまな呼び方や支給方法があります。
退職金は、退職後の生活保障や従業員の確保・定着を目的として最盛期には90%を超える企業で導入されていた賃金制度ですが、現在の導入割合は80%程度となっています。
退職金の導入や見直しを検討する前に、退職金の仕組みや種類、設計方法等を学んでおきましょう。
退職金の歴史
あまり知られていないことですが、日本における退職金は、江戸時代の「のれん分け」から始まったと言われています。海外にも退職給付制度は存在しますが、日本の退職金は時代の中で独自の発展を遂げており、現在では人材マネジメントの終点に位置するバリエーションが豊富な人事施策として存在しています。
これから退職金を新しく作る、あるいは今ある退職金の見直しを検討されているのであれば、その歴史から、自社の課題に沿った退職給付制度を探してみてはいかがでしょうか。
高年齢者雇用を学ぶ
労働人口の減少や長寿化が進む日本において高年齢者の活用は企業にとっての大きな課題であり、法的にも雇用や就業機会の確保が要請されています。
自社にふさわしい高年齢者活用の仕組みと人事サイクルを構築していくために、高年齢者雇用に関する各種法制度の内容や企業の対応状況を確認しておきましょう。
企業型確定拠出年金とは
企業型確定拠出年金(DC)は企業が任意で実施する企業年金制度の1つであり、退職金制度の一形態でもあります。
DCでは各加入者(従業員)ごとに専用口座が設けられ、企業は定期的にあらかじめ定めた方法により算出した掛金を拠出します。 加入者は、積み立てられた掛金を、あらかじめ用意された運用商品の中から選択して運用し、原則として60歳以降に引き出すことにより給付を受け取ります。
退職金の導入や見直しを検討する前に、企業型確定拠出年金の仕組みや種類、設計方法等を学んでおきましょう。
M&A、企業再編に伴う退職金制度の分離・統合
M&Aなどによる企業再編が活発となる中で、大きな課題となるのが退職金制度の分離と統合です。
退職金は入社から退職までの全勤務期間に対する報酬であり、金額の算定方法も様々であるため、現時点の金額だけでなく将来の退職時点において期待される金額も考慮したうえで制度移行を進める必要があります。また、退職給付制度の構成も各社各様であり、法令上の制約や財務インパクトを把握したうえで、再編後の経営方針・人事ポリシーを支える新たな退職金制度を構築することが求められます。
退職金制度の分離と統合を検討する前に、主要な論点を整理しておきましょう。
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